入試のための受験勉強では、「文字スペル」を覚えても「音声スペル」(発音記号)は軽視していました。
その結果、大量の不完全語彙が増えてしまったのです。
今からでも遅くはありません。
この際、覚えているつもりの単語を一つずつ洗い直して、正しい発音をマスターしてください。
音声スペルを正しく覚えることによって、円満な完全音声ボキャブラリーが増えていきます。
ここまで読み進んで、誤解している人がいるかもしれないので、念のためにお断りしておきます。
ここで長″と述べている発音記号の話は、誤った英語学習法を身に付けてしまった大人であるあなたが、再出発する場合を想定してのものです。
たとえば、大脳生理学的に語学感性がもっと柔軟な二、三歳の幼児が英語の音声を学ぶ場合にはまったく違う学習法が効果的になります。
英語の歌に慣れ親しみながら、体を動かして英語音素になじんでいく。
こんな場面では発音記号などお呼びではないでしょう。
さて、ここで音素のマスターを算数の「九九」のマスターと比較して考えてみましょう。
算数の九九は、一度覚えてしまえば、何年かぶりでも、心にしみ込んだ童謡のように口をついて出てくるはずです。
おかげでちょっとした掛け算なら簡単に九九を使って筆算で答えを出すことができます。
これと同じで、発音記号を覚えるのは確かにちょっと面倒ですが、小学校の低学年のある時期に、集中的に九九の暗記の練習をしていたのと同じような感覚で、一度覚えてしまえば、それはあなたにとって一生消えない大きな財産となってくれます。
発音記号をマスターしないままでは、いかに膨大な時間と費用をかけて英語を勉強しても、正しい英会話力は身につかないのです。
「基礎をおろそかにすること」がいかに非効率を招くかということを示すよい教訓です。
音素を把握せず英会話に四苦八苦している平均的な日本人の姿は、小学校時代に九九を暗記しないまま大人になり、三桁の掛け算で四苦八苦している人のようなものです。
算数の勉強全体に占める九九を暗記する労力はそれほど大きくありません。
同じように、英語の勉強に占める、発音記号をマスターし、英語の音素を知る労力の割合は決して大きなものではありません。
その程度の苦労は早めにすませてしまうに限ります。
英語習得の土台となる音素の把握が終了してしまえば、もうあなたには無尽蔵にメリットが返ってくるだけです。
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